OLYMPUS 35 EC 分解修理記録 ~簡単お手入れだけでフィルムカメラが復活~
こんにちは。
コロナの影響で相変わらずの自粛ムードが続いておりますが、そんな時こそ古いカメラの分解修理日和というものです。
今日はOLYMPUS 35 EC の軍艦部分を分解してみました。
とはいえ、簡易清掃程度ですぐ正常動作となってしまったのですが。
しかし、もう壊れて動かないかも...と思ってたフィルムカメラがごく簡単な整備だけで生き返る可能性があるということをぜひ知って頂ければと思います。
OLYMPUS 35 EC ってどんなカメラ?
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OLYMPUS 35 ECはSEIKO ESFのプログラムシャッターを搭載のコンパクトフィルムカメラです。
実はこのOLYMPUS 35という名前のカメラ、RC, DC, EC, Trip 35...等々似たものがとてもたくさんあります笑
いずれの35シリーズも写りに定評のあるカメラとなっており、Penシリーズと人気を二分するコンパクトフィルムカメラになっています。
(Penシリーズも似たような名前がたくさんありますね...笑)
Penシリーズとの違いは、Penシリーズがハーフサイズ(通常の35mmフィルムの半分のサイズの写真が撮影できる。)なのに対して、35シリーズはフルサイズとなっており、高い描写力と機動性の高さで人気を博しています。
今回分解清掃を実施した35 ECですが、オリンパスのHPによると...
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製品名
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オリンパス35EC
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シリーズ
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EE搭載カメラ
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発売年月
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1979年4月
「エレコン」の愛称を持つオリンパス35ECは、昭和45年(1970年)の発売。最大4秒という長時間露光を可能にするセイコー社のプログラムシャッターに加え、外付けストロボによるオートフラッシュマチック機構も装備しています。この後、改良型のEC2にモデルチェンジされました。価格は19,800円。
2万円弱という価格設定は、今の整備済みと大差ない価格のような気もします。
それだけ、今でも根強い人気がある機種ということでしょうか。
いざ、分解!
では、早速軍艦部分を分解してみようと思います。
こちらが我が家の35 ECです。
向かって左下のレトロロゴがめっちゃかわいいですよね。
本体側部にあるねじを外して、ゆっくりシルバーのカバーを外すと...
こんな感じで分解できます。
この個体、購入時は問題なく動作していたのですが、
家に帰ってきてから空シャッターをきっているうちにシャッターが押し込んでから戻っきづらくなってしまいました。
これはもしかしたら完全分解清掃が必要かも...と覚悟していたのですが、とりあえず無水エタノールでシャッター部分を綿棒で清掃してみると...
なんと、スムーズにシャッターがきれるようになりました!
シャッター部分の粘りがエタノールでとれたのだと思いますが、とにかく安定動作できるようなので、しばらくはこれで様子見です。
今回は、まさかの軍艦部分を取り外し、エタノールで拭くだけという結果になりましたが、意外とこの程度のメンテでも動作するようになるフィルムカメラは多いのではないでしょうか。
とくに、フィルムカメラは機械式の部分が多いので、物理的な粘りとか固着はなんとかなる場合が多いです。
みなさんもあきらめる前に、一度分解してみるのはいかがでしょうか。
ただし、無理な分解は禁物ですよ。