ニュースレビュー:台風19号被災地で消防ヘリから誤って70代女性を落下させる
こんばんは。
皆さんは、このニュースをご存じでしょうか。
台風19号の被害の大きかった福島県いわき市にて、浸水地域にて救助待ちしていた70代女性を救助ヘリに収容しようとしたところ、誤って40メートルの高さから落下、死亡させてしまったという事件です。
賛否両論ある事件であると思いますが、皆さんはどう感じましたか?
40メートルということは、ビルの10階以上に相当する高さ、加えてヘリが飛ぶような場所で浸水地域となると、周囲には何もないので落下したらまず助からないでしょうね・・・。
亡くなった女性の旦那が救助要請をしたとのことなので、旦那さんは現地にいて奥さんの死を目の当たりにされたんでしょうね。
事故の原因はハーネスがフックに取り付けられていなかった、とのこと。
二人作業の際の作業確認は当然、とは言え状況が状況なだけに・・・といったところなのでしょうか。
とはいえ、人命に関わる作業でのミスは許されるものではありません。
私は、この事件を聞いて、救助隊の方の精神面が非常に心配になりました。
もちろん、許されることではありません。
被害者遺族のことを考えれば、ふざけるな!と思うことでしょう。
しかし、救助隊というのは人命を救うことができる、数少ない仕事です。
生半可な気持ちで救助隊の仕事をしている方はいらっしゃらないと思います。
自分の身の危険が伴う場面でも、深夜・早朝・寒暖に関わらず要請があれば出動する、そんな仕事なのではないでしょうか。
今回、二人での救助ということで、目の前で落下させてしまった方、目の前に落下してきた方がいると思います。
自分がハーネスをつけていれば、自分がつかんで収容していればという自責の念を各々が抱いていることでしょう。
世間や世間からの風当たり、被害者遺族への懺悔等、後悔が絶えないと思います。
自分が被害者遺族だったら、こんな悠長なことを言ってられないということは百も承知ですが、世間の人の心無い一言が彼らの首を絞めることになるのでは、とも思います。
私も、こういう場においても、自分の発言には責任をもって発信していきたいと思います。
被害者の方のご冥福をお祈りいたします。